せんだい保育室連絡会からのお知らせ

2012/01/25

市長とせんだい保育室連絡会との懇談会

2012・1・19(木)14:30~15:10
出席:仙台市・・奥山市長、子供未来局長、保育部長、保育課長,保育指導課より2名、連絡会メンバー9名

今回、奥山市長との2度目の懇談会が実現した。
挨拶の中で市長は、震災の際のせんだい保育室の働きに感謝し、保護者が安心して働くことのできる環境を維持するための協力にも感謝した。また、国の新制度の開始に当たり、遺漏のないように対処していきたい、と述べた。
保育料軽減の幅の拡大、震災により被災した家庭にたいする保育料軽減など保護者負担の軽減に配慮し、子育て世帯を支援している奥山市政に感謝しつつ、連絡会では次の2点についての話し合いをお願いした。
1.基本助成の単価の見直し
2.国の新制度のなかで、せんだい保育室にたいする仙台市の考え方と具体的な対応

◎基本助成の単価見直しについて
■連絡会:せんだい保育室制度がはじまって、まもなく10年になろうとしているが、園に直接かかわる助成金は増えていない。社会情勢の変化で社会保険に入らなければならない状況になってきたが、経済的理由で社会保険に加入することのできない園も多い。社会保険に未加入ということで、ハローワークに受け付けてもらえないなど、職員の確保ができにくい実情もある。しかし、経営は限界に達していて、社会保険に加入すると保育園の経営自体、やっていけない。仙台市の希望する未満児保育をするためには、保育士の充実が必要、保育士の働く意欲を損なわないためにも、基本助成の見直しをお願いしたい。
■市長:基本単価をすぐ上げることができるか、というのは難しい状況。
国の新制度のなかで、どういうふうになるかまだわからないので。
ただこれからも4月当初から、園の経営が成り立つよう、こどもの数を確保できるように配慮していこうと思っている、この場で具体的にいうことはできないが、事務方に指示して検討しているところだ。
■連絡会:多くの園で職員確保ができにくくなっている状況がある。社会保険の影響が大きいようだ。

◎国の新制度について
■連絡会:国の方針はどうなっているのか
■局長、課長:0、1歳児の必要面積が3,3㎡、全員有資格者というのが必須要件。
先取りプロジェクトで、自治体裁量での上乗せができるので、基本単価の問題は解決できる。
国の方針が具体化したとき、現場の混乱が起きては困る。内容についてはなるべく早く伝えるようにする。
■連絡会:基礎単価について前向きな話をしていただき安心した
■市長:国に対し、現場からの声もあげてほしい。
■連絡会:連絡会として国に要望書を届けている。せんだい保育室のような認定園にも国として目を向けてくれたのは、前進だと思う。なお、声を伝えていきたい。

◎その他
■連絡会:3歳以上児で、認可園や幼稚園に移らないというケースがふえているが・・・
■市長:保護者がせんだい保育室を気に入っているということで、無理にうつすことはできない。
(連絡会としては、年長児が移動してくれないと、つっかえてしまって年少児を入れることができないので困る、というニュアンスでの発言だったのだが!)
■連絡会:幼稚園の預かり保育など、取り入れていない園が多いようだが・・・
■仙台市:認可園なみの時間で、現在28園の協力を得ている。
■連絡会:給食、行事の多さもあると思う。
■仙台市:入園料が発生するのも理由の1つのようだ。
■連絡会:年度初めに園児が減ったり、兄弟の予約が入って秋口から冬まで籍をあけておかなければならないこともある。保育料が入らないのに、保育士を確保しておかなければならないので大変だが、4月から園の経営が成り立つよう配慮するというはなしを聞いて安心した。
■連絡会:設置者の子や孫を自分の園に入れた場合、その子たちへの助成金がないのは納得できない。東京、横浜などではそんなことはない。
■仙台市:調べてみる。

短い時間の中に盛りだくさんの話題で、正直言い足りない部分も多い。新制度の開始を控え、不安もあるが、今後もせんだい保育室らしいあたたかみのある保育をしていきたいと思っている。じかに現場の声を届けることのできる機会をつくっていただき感謝している。

事務局 伊藤

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