せんだい保育室連絡会からのお知らせ

2006/02/03

仙台市保育室連絡会研修会を開きました

1月21日、22日に連絡会の研修会が行われました。
当日は連絡会OB5名を含む23名の参加があり、熱い2日間となりました。講師には東京で認可外保育園から認可保育園を立ち上げ、今も理事長として両方を運営しておられる全国保育問題協議会の元会長の桐嶋マサ江氏をお迎えして、最近の保育現場での親とのかかわりを含めて子どもの育ちを心配しておられるお話や「保育現場のいま、むかし」という内容でお話していただきました。

二人の方に感想を寄せていただきましたのでご紹介します。

 『仙保連の新年会にご一緒させていただきありがとうございました。初日の桐嶋先生のご講話には出席できませんでしたが、翌日の先生を交えてのフリートークは個々の園での保育や食育のお話を伺うことができて、大変実のある数時間でした。
 戦後の混沌とした世情での保育から豊穣の中で心の貧しさが加速されていく現在まで常に子どものために思いを提言し行動して来られ、更にご自分の足でスエーデンやカナダの児童福祉、老人福祉のあり方、そこに参加して役立つことを感謝している地域のボランティアの姿を見て来られ「真の民主主義ってこれですよね」とおっしゃった先生の目の輝きは2006年最初の衝撃でもありました。私にとってこの会でいただいた力でこれからの仕事の一歩を新たに踏み出します。
 楽しい一日でした。トーク、ソング、パフォーマンスと皆様の年令は想定できません。又お誘いいただければうれしいです。』(卸町光の子保育園 千葉 靖子)

 『公立の保育所の保育時間が8時~16時までで、子どもを他人に預けて働くなど犬猫以下だと公然と言われた(東京都議会での発言とのこと)時代から自宅を保育所に開放することから始まり、ずっと保育にかかわり続けてこられた現在72歳の桐嶋さんの話は生きた言葉として響いてきました。
 一言で言うと元気の出た講演会でした。私だけではなく、参加された皆さんも同様なのではないでしょうか。
 お世話役の方々が奔走されているにもかかわらず新市長梅原氏との懇談会は実現のめどがたたず、行政側と私達の思いとの隔たりに今後の方向がはっきりとみえなくなっていた中での講演会でした。
 桐嶋さんの一言「筋を通しなさい。相手にも筋を通させなさい。」その一言がストンと胸におちていきます。
 これまで、自分達のやりたい保育をやるため、何の援助もない0からスタートしここまでやってきました。それを支えてきたのは子ども達や親達、一緒にいっしょにやってきた仲間達との関わりです。これまでやってきたことに対し、私達は胸を張ってもいい、誇りをもってもいいのだと感じました。何かを得たとしても、長い眼でみた時、それが私達を元気にするものなのか…、もしかしたら萎縮させてしまうものなのか…(たとえばせんだい保育室制度を思う時)、やっぱり元気でいたいから筋を通すことにこだわっていきたいと思いました。
 又、親に敬意を払ってもらいなさい(我子を預けている保育者に)、親にも敬意を払いなさいという言葉も、印象的でした。保育の仕事はサービス業などではありません。お互いに敬意をもちあう関わりの中から桐嶋さんのいわれた共育ちができていくのでしょう。
 気ぜわしい日々の中で、知らず知らず流されていたり、あきらめたりしている自分を振り返り、元気の素をいただいた講演会でした。
 どうもありがとうございました。』(共同保育所ちろりん村 諸橋 恵子)

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