議題は、せんだい保育室に求められている「保育サービス」「保育の質の向上」とはどういうものか、低所得者層に対する保育料軽減について、待機児童解消のためにせんだい保育室をどのように活用するのか、など5つの問題についてで、約1時間半にわたり熱心に話し合われました。
「保育サービス」をどのように考えるか、という質問に対して、施設面の整備、職員の給与の充実、保育料の軽減などを挙げた市の考え方に、連絡会側が反発する場面もありました。夫々自助努力は十分にやっているのに、この上さらに犠牲を強いるのか、という風にとってしまった連絡会に、いや、そういう意味ではないのだ、という市。行政側も一緒に努力するから、お互いに協力しあって、ということなのですね、それなら納得です。
せんだい保育室が、利用するこどもやその保護者にとって安心、安全な施設、という考え方は一致していても、立場が違えば思いが微妙にずれるのも仕方がないのかもしれません。
波乱はこの部分のみで、あとはいたって平和に話し合いが進みました。保育料の問題についても、どういうことが可能か目下研究中とのことでしたし、連絡会がかかえるいろいろな問題について、かなり前向きに考えていただいているようだ、という印象を受けました。
せんだい保育室は「認可保育園」ではありませんし、なにもかも認可並みを要求しているわけでは、勿論ありません。ただ、仙台市の保育行政の一端をになっているせんだい保育室を安心して運営できることが、待機児童解消のためにも必要なのだ、というこの事実を認識していただき、こどもたちやその親たちのために優しい施策がとられることを願ってやみません。
さて、懇談会終了後、廊下に出たところで子供未来局の局長さんに偶然お会いしました。忙しいなか、時間をさいて連絡会のメンバーとの話し合いに応じて下さったのも今回の大きな収穫のひとつでした。
懇談会も回を重ね、お互いの立場をより理解できるようになってきたように思います。今後も協力しあいながら、保育の充実を図っていくことができれば幸です。
今回、お付き合い下さったみなさまに心から感謝申し上げます。
連絡会 伊藤千恵子
ラベル: 連絡会からのお知らせ