せんだい保育室連絡会からのお知らせ

2011/03/01

保育指導課との懇談会報告

2011・2・8(於 上杉分庁舎5F)
   出席 佐藤保育指導課長ほか4名、連絡会16園
年2回の保育指導課との懇談会、今回は問題点がないのでは、という保育指導課からの指摘があったものの、連絡会の中では様々な話題が出、問題が喚起されて、レジュメをつくるのもむずかしいほどだった。見えてこない国の保育政策をはじめ、めまぐるしく変化する保育の現状に、不安をかかえる現場の姿があった。
当日は、四釜会長が開会の挨拶のあと、1月25日の奥山市長の発表(子育て支援拡大について)に関しての新聞記事について、佐藤課長に説明を求めた。
佐藤課長:今回は子育て支援の拡充政策を中心に発表された。
 1.政令指定都市のなかでは最低の乳幼児医療への助成を、中の上くらいの水準にもっていきたい。
 2.幼稚園を0~2才の専用認可保育所として利用し、待機児童を減らすという案では、①幼稚園の園舎や庭など地域資源を活用することにより、新たに認可園をつくらずにすむ、②閉園の増える幼稚園を支えながら、待機児童を減らす
 3.小学生が放課後をすごす設備をする
 4.保育ママの共同型を新設
    精神的、肉体的負担の軽減、待機児童の多い地区で指定
    
質疑応答     保(保育指導課)、連(せんだい保育室連絡会)
1.研修会のあり方について
連:研修会は保育の質の向上のために大事にしている。研修は研修として、施設長会議と合体するのはやめて欲しい。施設長会議は、施設長同士の意見交換、行政との話し合いをする場(運営の悩み、事務の方法など)ではないか?
保:出席する機会が多いよりは、少ない方がいいという配慮のつもりだ。
連:予定が出ていれば、職員も分担して出席する
連:研修会と分ければ施設長会議が充実するのでは?
保:保育指針がかわったことにより、長の責任、役割が重くなったので、施設長にも研修会に出てもらいたい
連:研修にはあえて若い職員を出しているが、施設長出席が必要と明記してもらえば出席する
保:研修内容などについては、現場の声を取り上げて生きたいと思うのでぜひ意見をだして欲しい
2.名称について
連:研修会開催時、受付けには認可園、家庭保育福祉員、という表示はあるが、せんだい保育室は認可外、ということでひとくくりにされている。
せんだい保育室は、仙台市から認定された施設なのだから「せんだい保育室」ときちんと表示してほしい
保:案内からの問題だと思うので、今後配慮していきたい
3.認可園への転園について
連:昨年、4才児が複数園で入園できない、ということがあった。3歳未満児対象の小規模せんだい保育室では保護者が不安になってしまう。
保育ママのように、認可に移る道筋はつけられないものか?
保:待機児童が多いことでもあり、せんだい保育室優先というのはむずかしい
連:せんだい保育室ができたとき、0~2才を中心に、というはなしがありそれまでの条件を変えて低年齢中心にうけいれるようにしたところもある。ぜひ配慮してほしい
連:新聞にあるように幼稚園保育園での0~2才保育が、3才になって幼稚園に移行する仕組みをつくったということなので、せんだい保育室でもそういう道筋をつくってほしい
保:就学前まで受け入れる園にたいしてはむずかしいが、未満児の園に対しては、考えられるかもしれない。ある程度の線引きは必要だ。
※保育ママの共同型について再度質問が出る。定員は保育ママ1人に対して5人ではなく2,3人として、2人共同をイメージしているとのこと
4.仙台市近郊の市や町から通うこどもたちのためにネットワークつくりができないか
連:富谷にできた大規模保育園は、仙台市からの待機児童うけいれを依頼されているというはなしをきいたが?
保:仙台市から依頼ということはありえない
連:仙台市内に勤務している保護者のために、全体を見渡せる立場の仙台市が中心になって、ネットワークをつくっていけないものだろうか
保:広域保育サービスということで、話はでている。可能性がゼロというわけではないが、他の自治体との相互協定で、お金のやりとりのできる仕組みをつくらなければならないので、なかなかむずかしい
連:他市町に家を建て、認可園にはいられなくなったといって入園を希望してくるケース、年度途中の場合は市外の保育園への移行がスムーズにいかない等によりそのまま継続在園もある。保育料の問題がおおきい
保:現実は理解しているが、助成は無理
5.後継者問題について
連:いままで再三伺っていることなので、確認ということで話をききたい
保:後継者、という言葉は使いたくない、設置者変更ということで。
設置者変更を認める理由は、設置者の高齢、病気、死亡などがある。
新たな設置者は、認可園、せんだい保育室などで運営実績がある者、その園の保育従事者、一緒に保育に従事している親族など
連:助成金などがうちきられるということはないか?
保:仕組みつくりをしているが、そのまま継続と云う方向でかんがえている
但し、保育内容や、運営管理能力などを見させてもらう期間はある
保:人材育成が重要なので、暫定認定ということもありうる
連:育成期間というのは、どれくらいを考えればよいのか?
保:期間というより、常に意識して育成していってほしい。変更理由にもよるが、ある程度計画的にしてもらいたい。事前の協議、調整の時間があればよいと思う
6.所得税上限アップと、仙台市の新子育て支援について
連:今年度、負担軽減制度がとりいれられたことにより、保護者から感謝の声が多くきこえてくる。しかし、職場復帰して、正規の給与を得る事により、わずかに上限を上回るケースが出てきて、認可に移るという話も聞く。
また、年少扶養控除が廃止されることにより、子供1人19,000、2人だと38,000の増税になると言われている。
72,000円上限の見直しは急務で秋頃までに新条件の提示を切に願う
保:保育料の負担軽減にかかる予算は約1億。せんだい保育室を利用した未満児は12%増、負担軽減の結果とおもわれる。来年度から更にアップということは議論されていない
連:幼稚園を認可園として認めるというのは仙台独自のものか?
保:新システムの先取りということだ
連:急に幼稚園保育所を開設、認可するのは既存の資源を大事にしたとはとは思えない。せんだい保育室の保護者にもなるべく負担がかからないような方法を考えてほしい(保護者負担平準化の観点より、所得割又は保育料軽減制度拡充、3才以上児のスムーズな認可、幼稚園への移行など)
連:幼稚園の保育園で0~2才が所得割ということであれば、せんだい保育室も未満児だけでも同じような扱いにならないものか
保:所得割というふうにはとらえていない
連:認定保育園の幼稚園型というのではないか?
保:似ているとおもう
保:あくまでも幼稚園支援ということだ
連:地域の幼稚園とせんだい保育室が連携していければよいと思う。
小さい時はノウハウをもっているせんだい保育室、大きくなったら教育的配慮から幼稚園といのが、長い目でみると保育の向上につながるのではないか
連:東京では小規模のところには助成金を多く出しているくらいだ。未満児保育がつながらないと大変なことになるので、市でも考えてほしい
せんだい保育室のあり方、位置付けもかんがえてほしい
保:市でも、一生懸命やっている
連:市長さんへのパイプ役、よろしくお願いします
連:せんだい保育室の保護者にも格差のないように、重ねてよろしくお願いします

   連絡会事務局 伊藤

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